Sler系SEの技術ブログ
忙しい人のためのJavaの近況とOpenJDKについて #Corretto #Zulu #Adopt
kght6123
OracleからJava11がリリースされましたが
私自身、色々と誤解していた部分があったので、まとめてみました。
まとめてみると、今後はAdoptかZuluのOpenJDKがサポート期間も長く主流になるかも?と思えます。
OracleのOpenJDKも、LTSで3年サポートされれば、、、Oracle嫌いだけど。
(個人的には、流れ的にOracleのOpenJDKもLTSで3年サポートされるでしょーって思います。)
因みにサポートとは、バグフィックスやセキュリティパッチを入手できるか?ということです。
11/15 Correttoを追記。OpenJDKの戦国時代になりそうな、選択肢の豊富さになってきました。
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Oracle JDK11
- OracleのJDK、今までのJDKといえばほぼコレ。
- Java12が出るまで(6ヶ月)のサポートは無償(開発・テストやプロトタイプ、デモ用途に限定)。Java12が出てからのサポートや実運用は有償。
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Oracle OpenJDK11
- OracleがOpenJDKをビルドして提供
- Java12が出るまで(6ヶ月)のサポートは無償。Java12が出てからのサポート(LTS期間の3年)はチーフアーキテクトのMark Reinhold氏が宣言しているが、公式発表はなし。jdk.java.netで提供。
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Adopt OpenJDK
- AdoptOpenJDKコミュニティがOpenJDKをビルドして提供
- Java8は2023年9月まで、Java11は2022年9月まで(最低4年間)サポート。
- IBMやMS?がスポンサー
- AdoptOpenJDK+HotspotVMと、AdoptOpenJDK+OpenJ9がある
- Linux、AIX、Windows向けに提供されている。
- HotspotVMのみ、MacOSとLinux ARM向けが提供されている。
- DockerHubでも配信。
- IBMが、AdoptOpenJDKを4年間サポートする意向を示している。
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RedHat OpenJDK11
- RedHatがOpenJDKをビルドして提供
- OpenJDK8をRed Hatが2020年10月までサポート、OpenJDK11はRed Hatが独自のサポート期間を設ける
- Red Hat Linuxのエンタープライズ版で利用する事ができる。
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IBM JDK + OpenJ9
- IBMのJDK。ランタイムのOpenJ9が最近OSS化された。
- Java8は2022年4月までサポート
- Windows向けのバイナリは単体で提供されていない。
- LinuxやAIX向けは単体提供あり。
- DockerStoreで無料配信されているが、実運用は有償。
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Zulu OpenJDK
- AZUL SystemsがOpenJDKをビルドして提供
- 商用サポートは8年のLTSサポートで、セキュリティとバグ修正を迅速に入手できる
- 非商用の提供は明確にされていない。
- JDK10、JDK9の32bit版があり、JDK6u113、JDK7u191、JDK8u181がある。
- 非商用もサポート長いかもしれない?
- ダウンロードページ
- JDK10、JDK9の32bit版があり、JDK6u113、JDK7u191、JDK8u181がある。
- カスタマーにMicrosoft
- 元OracleのSimon Ritter氏が所属している
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Amazon Corretto
- AmazonがOpenJDKをビルドして無償提供、今はプレビュー版。正式は2019年1月を予定。
- JDK8は2023年6月(4年半)、JDK11は2024年6月(4年半)、セキュリティとバグ修正を入手できる?
- 現在、Amazon Linux、Windows7~10、MacOSのインストーラ、Docker版が提供中、Windowsの32bit版の有無は不明。
- 正式リリース時には、UbuntuやRed Hat Enterprise Linuxが含まれる
- 個人的には、zip版も欲しい、、、
- ダウンロードページ
- AWSにJavaの神様と言われているJames Gosling氏が所属している
以上